源氏物語(三) 空蝉(うつせみ) 再生時間:26分19秒 無料再生時間: 提供:パンローリング |
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内容紹介
与謝野晶子による現代語訳を朗読しオーディオ化しました。多様な人物たちの織り成す複雑な心理描写を、分かりやすく情感豊かに読み上げました。またそれぞれの帖の冒頭では翻訳者の与謝野晶子が、その帖の内容を一首の歌にして見事に表現しています。
源氏物語は、紫式部によって書かれた全五十四帖から成る長編小説。
期間にして74年、四代の天皇の御代に渡る壮大な物語であり、その文章の構成や美しさ、人物の心理描写の面などからも、日本の文学史上最古にして最高傑作とも言われています。
源氏物語 第三帖 空蝉
源氏をつれなくあしらう空蝉は、これでよいという思いと、このまま自分が忘れられてしまうのではという悲しみの間で、複雑な気持ちを抱いていた。また源氏は、悲しみにくれながらもかえって空蝉への思いが募り、空蝉の弟の手引きによって再び紀伊守の屋敷へと忍んで行った。
そこで源氏は、空蝉とその継娘が碁を打ち合う姿を覗き見て、これまで見てきた女性とは違う空蝉に改めて心が惹かれた。
その夜、源氏は空蝉のもとに忍び込むが、源氏の存在を察した空蝉は薄衣一枚を置いて逃げ去り、残された継娘(軒端荻)を空蝉と思い込んで近づいた源氏は、そのまま軒端荻と契った後、薄衣を持ち帰った。
源氏は、空蝉の抜け殻のような薄衣にことよせて歌を送り、空蝉も源氏の愛に応えることの出来ない己の境遇を嘆いた。