百面相役者 朗読:野口晃 再生時間:39分37秒 無料再生時間: 提供:パンローリング |
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内容紹介
僕が、小学教員だったある日のこと、中学時代の先輩で新聞社に勤めているRを訪ねた。Rに誘われて××観音へ向かうと、境内には色々な見世物小屋や劇場もあり、Rはある劇場の看板を指差した。
「百面相役者××丈出演 探偵奇聞「怪美人」五幕」
Rが見せたかったのは、その「百面相役者」だった。警官から逃げるために変装を繰り返す怪美人を演じる彼は、実に見事な変装で僕を魅了したのだった。
劇場を出て、Rに礼を言って別れようとすると、「まだ君に見せたいものがある」と言われ、Rの家を訪れる。そこでRが見せたのは首泥棒事件の古い新聞記事のスクラップであった。Rは百面相役者がその首泥棒の犯人ではないかと疑っていたのだった……