盗難 朗読:宮負潤 再生時間:43分34秒 無料再生時間: 提供:パンローリング |
再生速度
- x0.5
- x0.75
- x1
- x1.25
- x1.5
- x2
- x3
- x4
会員登録をすれば、全作品が聴き放題。入会月は無料です。
すでに会員登録済みの方は、こちらからログインして下さい。
内容紹介
私がある宗教団体で五年ばかり住み込みで働いていた頃のことだ。ある時教会の説教所が手狭になってきたので、建増しのために五千円の寄付金を集めることになり、主任はなんと十日ばかりで寄付金を集めてきた。
だが、ある日、主任宛てに手紙が届く。
「今夜十二時の時計を合図に貴殿の手許に集っている寄附金を頂戴に推参する。御用意を願う」
イタズラだと取り合わない主任を説得して警察に届けに行くと、四五日前に戸籍を調べに来た顔見知りの巡査と出会う。巡査はそんな間抜けな泥棒がいるものかと笑うが、巡回のついでに来てくれると言う。
そして、その晩、主任と来てくれた巡査と共に私は金庫番をしていたのだが……