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実説 城谷怪談「消えた兄 前編」 朗読:城谷歩 再生時間:26分39秒 無料再生時間: 提供:パンローリング |
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実説 城谷怪談
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
内容紹介
「消えた兄 前編」(26分)Sさんには年子の兄がいる。今では法事などでしか顔も合わさないうえに、会っても他人行儀に挨拶を交わすだけの関係になってしまったが、元々はとても仲が良かったそうだ。
疎遠になったきっかけははっきりしている。兄が小学校4年の時、2学年上のいたる君という近所でも有名な大きな子が「お前の妹をよこせ」と兄に詰め寄った。当然兄は断ったのだが、機嫌を損ねたいたる君は兄に組みかかり、散々暴行した挙句荒縄で縛り上げ、人目につかない神社の松の木に逆さづりにしたのである。
幸い近所に仕事をしに来ていた大工さんに見つかり無事だったのだが、その頃から兄は二人でいれば元のように優しいが人前だとSさんを邪険にするようになった。
ある晩怖がりの兄がトイレについてきてくれというので付きそうと大きな悲鳴を上げて自室に駆け戻ってしまう。
兄が指さした方には手足が異様に長い黒い影が...。