実説 城谷怪談「引きづる足音」 朗読:城谷歩 再生時間:22分7秒 無料再生時間: 提供:パンローリング |
再生速度
- x0.5
- x0.75
- x1
- x1.25
- x1.5
- x2
- x3
- x4
会員登録をすれば、全作品が聴き放題。入会月は無料です。
すでに会員登録済みの方は、こちらからログインして下さい。
内容紹介
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
「引きづる足音」(22分)
吉本さんは田舎に引っ越して間もなく奇妙な洗礼を受けた。
田舎暮らしというと自然豊かで、時の流れは緩やか、近年失われつつある人間らしいコミュニケーションがあるところだと思っていた。実際自然は豊かだったが人も少なく、よそ者に対して閉鎖的な感じだったそうだ。
それでも、いつも自宅らしい古屋の前で日向ぼっこをしているお隣のおじいさんには毎日のように挨拶をしていた。このお年寄りは足が悪いらしいのだが、あるときから吉本さんの家の周りをズル...ズル...と足を引きずりながら歩き回るようになった。
薄気味悪く感じ始めていた頃、小さな事件がきっかけで吉本さんは周囲から嫌がらせを受けるようになってしまう。