実説 城谷怪談「犬の散歩」 朗読:城谷歩 再生時間:21分38秒 無料再生時間: 提供:パンローリング |
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内容紹介
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
「犬の散歩」(21分)
尾崎さんは中古で買った現在の住まいに引っ越した時から幾度も不思議な体験をしている。中でも印象的だったのは引っ越して間もない秋の夜の日、その日いつも通り大型の愛犬の散歩に出かけた深夜のこと。
いつもの散歩コースである家裏にある川沿いの幅の狭い道を歩いていると、視線の先にえんじ色のジャージを着た50年輩の男性が立っているのを見た。道を譲るつもりで脇のフェンスのそばに寄ったのだがいつまでも件の男性はすれ違う気配がない。
この後信じられない出来事が起こる。