実説 城谷怪談「用務員のおじさん」 朗読:城谷歩 再生時間:22分40秒 無料再生時間: 提供:パンローリング |
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実説 城谷怪談
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
内容紹介
「用務員のおじさん」(22分)ぽんすけさんという女性は小学校入学したての頃の出来事を今も忘れない。
当時通い始めた小学校は古い木造二階建てで横長の校舎。休み時間には校舎の端にある男女共用の大きなトイレに行き、優しくて話好きの用務員のおじさんに会いに行っていた。
いつ行っても上下そろいの作業服で帽子を目深にかぶったそのおじさんは待っていて、子供たちの人気者。空中から飴を取り出すような仕草をして見せてみんなに配ってくれた。
ところが三年生に進級する春休みに旧校舎が取り壊され、新校舎が出来ると、おじさんもいなくなってしまった。