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山月記

山月記

著者:中島敦

再生時間:26分55秒

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内容紹介

山月記はの時代に書かれた「人虎」として知られる中国の変身譚を元にしている。 教材としても人気があり、高等学校の現代文の教科書に多く掲載されている。 李徴は博学才穎で、若くして名を馳せ役人となったが、自尊心が強く官職に満足できなかった。 官職を辞し詩作に耽るも、上手くいかずに挫折する。その後、生活のために地方官となるも、屈辱的な日々に自尊心はひどく傷つき、ついに発狂して姿を消してしまった。 翌年、李徴の友人である袁参が、人喰虎が出るという道を危険を顧みずに進んでいると、一匹の猛虎が躍り出た。 虎は、かつての友人李徴であった。 李徴は袁参に語る。なぜ自分は虎になったのか。人との交わりを避け、詩家を目指すも切磋琢磨を怠った。 それは臆病な自尊心と、尊大な羞恥心の所為であった。この羞恥心が心のうちに潜む虎であり、家族や友人を傷つけた。 そうしてついに、本当の虎になってしまったのだ。 誰しもが心中には猛獣を飼っている。それが自分や人を傷つける。李徴の場合はそれが虎であった……


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・当時の録音状況や、原盤の保管状態の不備などにより、一部にお聴き苦しい箇所があることをご了承下さい。