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Le Petit Prince ~あのときの王子くん~

Le Petit Prince ~あのときの王子くん~

著者:佐々木健

再生時間:2時間10分9秒

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「心でなくちゃ、よく見えない。もののなかみは、目では見えない、ってこと。」

「ごめんください……ヒツジの絵をかいて!」

「星の王子さま」としてよく知られている、この物語の冒頭のセリフ。 皆さんも一度は聞いたことがあるでしょう。
孤独な飛行士が、6年前不時着した砂漠で出会った“あのときの王子くん”について語る、優しくも心に響く物語。

「100万年前から、花はトゲをもってる。100万年前から、ヒツジはそんな花でも食べてしまう。だったらどうして、それをちゃんとわかろうとしちゃいけないわけ?
なんで、ものすごくがんばってまで、その何の役にも立たないトゲを、自分のモノにしたのかって。ヒツジと花のケンカは、大事じゃないの? 太った赤いおじさんの足し算の方がちゃんとしてて、大事だっていうの?
たったひとつしかない花。僕の星の他にはどこにもない、僕だけの花が僕にはあって、それに小さなヒツジが1匹いるだけで、花を食べ尽しちゃうこともあるって。
しかも、自分のしてることもわからずに、朝、ふっとやっちゃうことがあるってわかってたとしても、それでもそれが、大事じゃないっていうの?」

「誰も君たちを懐けてないし、君たちも誰一人懐けていない。君たちは出会った時の僕のキツネと同じ。あの子は、他のキツネ10万匹と、何の変わりもなかった。でも、僕があの子を友達にしたから、もう今では、あの子は世界にただ1匹だけ。」


すべての大人と、子どもたちに聴いてほしい。
誰かのために使う時間こそが、その人とのかけがえのない時間こそが、友情を、愛情を育んでいくんだということを。


■青空文庫紹介文より

周囲になじめず成長し、操縦士になった〈ぼく〉。そんな〈ぼく〉は六年前、サハラ砂漠に落っこちる。極限の状況の中、出会ったひとりの少年は、〈ぼく〉に大切なことを教えてくれた……。自らも飛行機乗りであるサン=テグジュペリが1943年に発表した ”Le Petit Prince”、邦題「星の王子さま」でよく知られる作品の新訳。この作品は、子どもへの語りという形式を借りつつ、その語りの中に少年を主人公とした寓意的ストーリーが埋め込まれるという複雑な構造を持ち、その行動主義的内容を考えても、児童だけの文学にはとどまらない。人間にとっての愛・連帯・想像力・心などの大切さを解いた、フランス文学に燦然と輝く珠玉の中篇。(大久保ゆう)

作品について

この物語を書いたアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは、フランス人の飛行家であり 作家です。1943年にこの物語を出版し、翌年、飛行機で基地をたったまま、消息を絶ちました。
その10年後の1953年。日本における初邦訳である「星の王子さま」は岩波新書から発刊され、発刊後しばらくしてから第一次の星の王子さまブームがやってきました。
時を経て、2005年の翻訳出版権消失に伴い、2006年にはさまざまな出版社、翻訳家があらためて本作品を翻訳出版した、第二次「星の王子さまブームが起こります。
本作は、そんな最中、大久保ゆう氏により、初版原文のニュアンスを再度掘り下げ、朗読のために翻訳され、新たに「あのときの王子くん」として訳出されたのです。

翻訳から15年以上の時を超え、満を持してオーディオブック化された「オーディオドラマ版 あのときの王子くん」は、メインストーリーテラーに、本翻訳のきっかけとなった朗読家、佐々木健氏、王子くん役には、オーディションにより選ばれた収録時小学3年生の秋山晴(あきやませい)くんを迎え、バラ、キツネ、王さま役などそれぞれに様々な俳優・声優が声の花を添えながら、BGMと効果音に彩られ臨場感たっぷりにサン・テグジュペリの音世界が広がっています。

災害や疫病により、人と人の心の距離が離れ、本当に大切なものを見失いそうになる現代。今だからこそ作られるべきドラマ版として制作されました。

“心でなくちゃ、よく見えない。もののなかみは、目では見えない、ってこと。”

等身大の王子くんの言葉に胸がやさしく震える。
心で聴いて、心で感じて欲しい2時間です。

目次

01. なかの見えないボアの絵
02. ヒツジの絵をかいて!
03. このおきものなに?
04. しょうわくせいB612
05. バオバブのこわい話
06. 夕ぐれが大すきなんだ
07. そんなのキノコだ!
08. ぱっと花が開いた
09. さよなら
10. 王さま
11. みえっぱり
12. のんだくれ
13. しごとにんげん
14. あかりつけ
15. ちりのはかせ
16. ちきゅう
17. ヘビ
18. 一りんの花
19. やまびこ
20. バラの庭
21. キツネ
22. ポイントがかり
23. ものうり
24. 井戸をさがそう
25. くるくるのうた
26. ぼくんちにかえるんだ
27. 5おくのすず
著者紹介
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ Antoine de Saint-Exuperya
フランスの作家、飛行家(1900-1944)。
1926年、飛行士として活躍しながら、26才で作家デビューし、数々の作品を残す。「Le Petit Prince(あのときの王子くん)」は、1943年、第二次世界大戦の最中、亡命中のニューヨークで出版。翌年、軍に復帰し消息を絶つ。300以上の国と地域の言語に翻訳されている。発行部数は2億冊を超え、世界中から愛されているロングベストセラーである。

訳:大久保ゆう
1982年生まれ。高校1年時よりネット上での翻訳活動を始め、以来、パブリックドメインになった文芸の各種翻訳を共有作品として提供しつづけている。現在は翻訳研究(Translation Studies)を進めるとともに、フリーランスの翻訳家・執筆家としても活躍中。
※青空文庫より

キャスト/

ぼく(語り) :佐々木 健
王子くん :秋山 晴
バラ :鄭 順栄
王様/物売り :西村 健志
みえっぱり :野口 晃
のんだくれ :菅沢 公平
しごと人間 :藤井 剛
あかりつけ :大島 昭彦
ちりのはかせ :豊岡 総仁
へび :立石 和希
一りんの花 :佐々木 雪乃
キツネ :安田 愛実
ポイント係 :安田 卓史
バラたち :岡田 衣糸


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