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【朗読】wisの夏目漱石11-2「こころ(下巻)」 (2)

【朗読】wisの夏目漱石11-2「こころ(下巻)」 (2)

著者:夏目漱石

朗読:wis

再生時間:3時間9分49秒

提供:響林社

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内容紹介

夏目漱石の『こころ』は、『彼岸過迄』『行人』に続く、後期三部作の最後の作品。1914年(大正3年)4月から8月まで、『朝日新聞』で「心 先生の遺書」として連載され、同年9月に岩波書店より漱石自身の装丁で刊行された。
心理小説で、孤独、友情、愛、裏切り、罪悪感などのテーマが絡み合って、三部構成で語られる。漱石は自筆の広告文で、「人間の心を研究する者はこの小説を読め」と書いた。
 「下 先生と遺書」では、開封した遺書の中身が記されている。「先生」は両親を亡くし、遺産相続で揉めたのち故郷と決別して、大学生活を送っていた。その下宿先には「奥さん」と「お嬢さん」が居て心地良かったが、想い悩んでいる親友の「K」を半ば強引にその下宿に住まわせることにした。それが悲劇のもととなったことを、先生は後で思い知ることになる。
Kは、大学での進路が養家の考えに背くことになったために深刻な不和が生じ、仕送りが途絶えたことから、自ら志す仏教の道が思うようにいかなくなった。自覚しないままに心身が蝕まれていた。それを奥さんとお嬢さんが醸し出す穏やかな空気によって癒してやろうというのが先生の思惑だった。ところがKは、やがてお嬢さんに強く惹かれるようになり、志したはずの道との相克に深刻に思い悩むようになった。
先生は、もともとお嬢さんに惹かれ、大学卒業したら結婚を申し込むことを密かに考えていたために、Kの気持ちを知った後は、Kとお嬢さんとが少し話をし、帰路にたまたま一緒になって歩いていたことさえ、嫉妬心を抱くようになった。そしてKが、奥さん、お嬢さんに気持ちを伝えることはないだろうかとの焦りから、遂にはKに知らせないままに、奥さんにお嬢さんとの結婚を申し込んでしまう。そしてそれが、Kを、また先生を悲劇へと導く事になる。
明治天皇の死と乃木大将の死に心をゆすぶられていた先生は、これまでの経過を詳細に綴った遺書を残し、「明治の精神」に殉死することを選ぶのだった。遺書には、妻、すなわちかっての「お嬢さん」には、一切を秘すようにと書き残して。

内容項目

夏目漱石「こころ」下.先生と遺書-1
夏目漱石「こころ」下.先生と遺書-2
夏目漱石「こころ」下.先生と遺書-3
夏目漱石「こころ」下.先生と遺書-4
夏目漱石「こころ」下.先生と遺書-5
夏目漱石「こころ」下.先生と遺書-6
夏目漱石「こころ」下.先生と遺書-7
夏目漱石「こころ」下.先生と遺書-8
夏目漱石「こころ」下.先生と遺書-9
夏目漱石「こころ」下.先生と遺書-10
夏目漱石「こころ」下.先生と遺書-11

朗読者紹介

wis(ないとうさちこ)

wis氏は、透明感と落ち着きのある声で親しまれている女性朗読家です。

作品一覧

本作は分割収録となり、以下の項目にて1つの作品となっています。タイトル末尾のカッコ付きの数字が順序となります。各項目にはそれぞれのリンクから移動して再生して下さい。

【朗読】wisの夏目漱石11-2「こころ(下巻)」 (1)
【朗読】wisの夏目漱石11-2「こころ(下巻)」 (2)


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