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芥川龍之介 04「鼻」

芥川龍之介 04「鼻」

著者:芥川龍之介

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内容紹介

『鼻』 『ピアノ』 『猿蟹合戦』 の3作品を同時収録!!!

『鼻』

禅智内供(ぜんちないぐ)という僧侶がいた。彼は鼻の長さが18cmと長く、内供は始終この鼻を苦に病んできたが、表面上は気にしない風を装っていた。ある日、内供は鼻を短くする方法を知り、鼻を短くすることに成功する。しかし、数日して短くなった鼻を見て笑う者が出始めた。そして内供は鼻が長かった頃よりも馬鹿にされているように感じるようになった。内供は鼻が短くなったことを逆に恨むようになる。ある夜、内供は鼻がかゆく眠れない夜を過ごしていた。その翌朝に起きると、短かった鼻が元の長い鼻に戻っていた。内供はもう自分を笑う者はいなくなると思ったが……。

『ピアノ』

震災後の横浜、山の手。ある家の崩れた跡にピアノがある。人影のない藜の中でそのピアノの音を「わたし」は聴く……。

『猿蟹合戦』

昔話「猿蟹合戦」のその後の話を描いた短編作品。

蟹を始め同志のものが仇を討ったあと彼らが、世の人々からどのように思われ、どのような運命に逢着したかが語られている。

著者情報

芥川龍之介(あくたがわ・りゅうのすけ)

1892年─1927年。東大在学中に同人雑誌「新思潮」に発表した「鼻」を漱石が激賞し、文壇で活躍するようになる。王朝もの、近世初期のキリシタン文学、江戸時代の人物・事件、明治の文明開化期など、さまざまな時代の歴史的文献に題材をとり、スタイルや文体を使い分けたたくさんの短編小説を書いた。体力の衰えと「ぼんやりした不安」から自殺。 その死は大正時代文学の終焉と重なっている。

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・当時の録音状況や、原盤の保管状態の不備などにより、一部にお聴き苦しい箇所があることをご了承下さい。