瓜子姫子 再生時間:12分49秒 無料再生時間: 提供:パンローリング |
再生速度
- x0.5
- x0.75
- x1
- x1.25
- x1.5
- x2
- x3
- x4
会員登録をすれば、全作品が聴き放題。入会月は無料です。
すでに会員登録済みの方は、こちらからログインして下さい。
内容紹介
むかし 、むかし、あるところにおじいさんとおばあさんがおりました。ある日、おじいさんは山へしば刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。おばあさんが川でぼちゃぼちゃ洗濯をしていますと、向こうから大きな瓜が一つ、ぽっかり、ぽっかり流れて来ました。おばあさんはそれをおじいさんと一緒に食べようと思い、うちへ持って帰ります。
おばあさんが包丁で瓜を二つに割ろうとすると、瓜はひとりでに中からぽんと割れて、かわいらしい女の子がとび出しました。「おやおや、まあ…」
瓜子姫子 と名づけられた女の子はおばあさんとおじいさんに大事に大事に育てられます。瓜子姫子は機(はた)を織ることが大好きで、毎日毎日、とんからりこ、とんからりこ、ぎいぎいばったん、ぎいばったん、機を織って暮らしています。
そしておじいさんはいつものとおり、山へしば刈りに、おばあさんは川へ洗濯に出かけます。瓜子姫子はいつもあとに一人、おとなしくお留守番です。おじいさんとおばあさんは、いつも出がけに瓜子姫子に向かってこう言います。
「この山の上には、あまんじゃくという悪者が住んでいる。留守中にお前をとりに来るかもしれないから、決して戸を開けてはいけないよ」
するとある日のことです。瓜子姫子が一人でお留守番をしていると、外からこう呼びかける声が聞こえてきました。
「もしもし、瓜子姫子、この戸を開けておくれな。二人で仲よく遊ぼうよ」