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こぶとりじいさん

こぶとりじいさん

著者:楠山正雄

再生時間:20分32秒

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内容紹介

あるところに、片方は無欲で、もう片方は欲張りな二人のおじいさんがいました。二人とも頬に大きなこぶがあり、とても困っていました。

ある夜、無欲なおじいさんは鬼の宴会に出くわしてしまい、踊りを披露するはめになってしまいます。すると鬼たちがその踊りをたいへん気に入り、明日も来るように命じます。そして鬼たちは約束を守らせるために、大事なものに違いないと勘違いして、おじいさんのこぶを質がわりに すぽんっ と取ってしまいます。そして鬼たちは、明日ちゃんとまた来れば返してやる、というのです…。

それを聞いた隣の欲張りなおじいさんが、それなら自分のこぶも取ってもらおうと夜更けにその場所に出かけますが………

著者情報

楠山正雄 (くすやま・まさお)

東京銀座生まれ(1884~1950)。早稲田大学時代に坪内逍遙や島村抱月に師事。大学卒業後の1907(明治40)年、早稲田文学社に入り編集者としてのキャリアを始める。そして読売新聞社を経て、1910(明治43)年、冨山房に入社。そこで「新日本」の編集主任として励むかたわら、一方で逍遙の「文芸協会」に参加し、評論あるいは翻訳劇脚本家として活躍する。文芸協会解散後も抱月の芸術座に続いて参加し、しばらく編集者と演劇人の二足のわらじを履いていたが、1915(大正4)年、冨山房社長の命を受け、「模範家庭文庫」の担当となる。親交のあった岡本帰一にヴィジュアル面を託し、他人の原稿を編集するうち、児童文芸への意識が高まっていく。やがて自らも文庫の執筆に手を出し、また児童向けの創作や翻訳も意欲的に行う。1945(昭和20)年の終戦後は、様々な文化が復興の力に湧き、正雄も演劇界・児童文芸界双方に尽力する。


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・当時の録音状況や、原盤の保管状態の不備などにより、一部にお聴き苦しい箇所があることをご了承下さい。