LisBo(リスボ)なら、作家・学者・実業家の講演の他、法話、落語、講談、朗読などのオーディオブックが定額で聴き放題。登録月は末日まで無料です。

小川未明 「眠い町」

小川未明 「眠い町」

著者:小川未明

再生時間:16分58秒

無料再生時間:

提供:パンローリング

再生速度
  • x0.5
  • x0.75
  • x1
  • x1.25
  • x1.5
  • x2
  • x3
  • x4

会員登録をすれば、全作品が聴き放題。入会月は無料です。

すでに会員登録済みの方は、こちらからログインして下さい。

内容紹介

1921(大正10)年発行の童話集に収録された作品。 その後の童話集にも度々収録される未明の名作の一つ。 未明の作風である、童話に紛れ込む鋭い風刺が光る作品。 一人の少年の不思議な旅の体験を通して、人間と自然の関係について 考えさせられる内容となっている。

あらすじ

「ケー」という名前の少年が、好奇心から「眠い町」を訪れる。

寂れて人も住まず、訪れたものを不思議と眠らせるこの町で、ケーは眠らないように努力するが、結局ぐっすり眠ってしまう。

ケーが目覚めるとあたりは既に夕方で、そばには大きな袋を担いだおじいさんが座っていた。このおじいさんに話を聞くと、おじいさんは眠い町を作った人であるという。そして、担いでいる袋に入っている「疲労の砂」を使って、自然破壊を止めて欲しいと頼まれる。

ケーはこれを引き受け、様々な場所で疲労の砂を使い、工事を中止させたり、暴走した車を止めたり、

線路を錆びさせて使えなくしてしまうなどしながら砂を使いきり、町へ戻ってきた。 砂を使い切れば、おじいさんが町をケーにやろうと話していたのを思い出したからである。

しかし、ケーが眠い町に着くと、町の姿は大きく様変わりしていた。 町には電車が走り、遠くから大きな工場の音が響いていたのである。


著者情報

小川未明(おがわ・みめい)

1882年4月7日-1961年5月11日
小説家・児童文学作家。本名は小川 健作(おがわ けんさく)。「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれる。娘の岡上鈴江も児童文学者。

新潟県高田(現上越市)に生まれる。東京専門学校(早稲田大学の前身)専門部哲学科を経て大学部英文科を卒業。坪内逍遙に師事し、島村抱月やラフカディオ・ハーン(小泉八雲)らにも影響を受けた。

在学中に処女作「漂浪児」を発表し、逍遥から「未明」の号を与えられ、卒業直前に発表した「霰に霙」で小説家としての地位を築く。1925年に早大童話会を立ち上げ、1926年以降は童話作家に専念する。

1953年、童話会の会員だった鳥越信と古田足日の二人を中心をした「少年文学宣言」が発表され、未明は、古い児童文学として否定されるという、苦渋の晩年も送った。

代表作は、「金の輪」(労働文学)、「赤い蝋燭と人魚」(朝日新聞)「月夜と眼鏡」(赤い鳥)、「野薔薇」(小さな草と太陽)など。


【ご注意】販売用の音源を利用している場合があるため、一部内容が本サービスと当てはまらない場合がございます。ご了承下さい。

作品を探す

ジャンル  作品提供 
 
タイトル  著者・講演者 
 
朗読者  落語家・講談師 
 
キーワードで探す 

作品提供社一覧

LisBo_twitter LisBo_Instagram

・録音音声の中には、今日においては不適切と思われる表現がありますが、音源または原文の歴史的価値を尊重し、改変を加えずそのままとしました。
・当時の録音状況や、原盤の保管状態の不備などにより、一部にお聴き苦しい箇所があることをご了承下さい。