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源氏物語(八) 花宴(はなのえん)

源氏物語(八) 花宴(はなのえん)

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内容紹介

与謝野晶子による現代語訳を朗読しオーディオ化しました。

多様な人物たちの織り成す複雑な心理描写を、分かりやすく情感豊かに読み上げました。またそれぞれの帖の冒頭では翻訳者の与謝野晶子が、その帖の内容を一首の歌にして見事に表現しています。

源氏物語は、紫式部によって書かれた全五十四帖から成る長編小説。

期間にして74年、四代の天皇の御代に渡る壮大な物語であり、その文章の構成や美しさ、人物の心理描写の面などからも、日本の文学史上最古にして最高傑作とも言われています。

源氏物語 第八帖 花宴(はなのえん)

二月、紫宸殿で桜の宴があった。頭中将らとともに披露した源氏の詩と舞は素晴らしく人々を驚嘆させたが、藤壺の心は複雑であった。

宴の後、源氏はもし会うことが出来ればと思い藤壺の御殿辺りをうかがい歩くが入り込む隙もなく、そのまま弘徽殿の細殿の所へ歩み寄った。

そこで、「朧月夜に似るものぞなき」と口ずさむ女性と出会い、一夜を明かす。素性も分からぬまま扇を取り交わして別れるが、この女性は兄の朱雀帝に入内することになっている右大臣の姫君、「朧月夜の君」ではないかと気づく。

源氏も朧月夜の君もお互いを思い焦がれていた折、右大臣家で藤の宴が催された。招かれた源氏は、そこで朧月夜の君と再会した。


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