小川未明童話全集 1(2) 再生時間:2時間41分36秒 提供:パンローリング |
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内容紹介
児童文学の父であり、日本のアンデルセンと呼ばれる小川未明の童話「赤いろうそくと人魚」、「春さきの古物店」ほか47話を朗読で収録しています。小川未明と聞いてピントくる人は少ないのではないでしょうか?
小川未明は数多くの作品を残していることから、「日本のアンデルセン」、日本児童文学の父」と称されています。生まれは1882年(明治15年)、新潟県高田(現上越市)。坪内逍遙などから学び、後に逍遥から「未明」の号を授かります。1961年(昭和36年)、享79歳で没。没後は上越市により新人発掘のコンクール、小川未明文学賞が創設されています。
小川未明の作品は明治?昭和にかけての当時の日本の生活、子ども達の暮らしなどが物語を通して感じることができ、日本の歩みを子どもたちに教えることができます。
そして、小川未明の作品の中には戦時中の背景が描かれているものあります。 今、語り継がれることの少ない戦時中の経験を物語でわかりやすく子どもたちに 伝えられます。物語の中には社会批判、人間の悪しき心が垣間見られ、善悪の判断がつかない子供たちへの正しい道筋となる作品もあります。美しい文章で語られる未明の世界をご堪能下さい。
1巻に収録
「赤いろうそくと人魚」
冷たい暗い海に住んでいた人魚が、自分の子を産み落とす場所を人間の住む街に選びます。子供と別れるのは寂しいが、人魚と同じところで暮らして子供を悲しい思いにさせたくないと思ったからです。子供は蝋燭屋を営んでいる老夫婦に拾われ、やがて美しい娘に成長しました。娘が蝋燭に赤い絵の具で描いた絵は美しく、その蝋燭と共に漁に出ると転覆しないという評判が出て、蝋燭屋は繁盛します。その評判を聞いた香具師が娘を買いたいと申し出ます。お金に目をくらんだ老夫婦は娘を売ってしまいます。その晩、不気味な女が現れ真っ赤なろうそくを買っていきます。すると、突然海は荒れ、老夫婦は・・・・。
「春さきの古物店」
古道具屋に置かれている道具類を擬人法で表現しているお話。道具達はかつて自分達が使われていたことを物思いにふけったり、愚痴を言ったりとしている毎日でした。お客が入ってくると、自分が買われるのではないかと期待で胸をドキドキ、その結果は・・・・。
内容項目
赤いろうそくと人魚子供はばかでなかった
宝石商
煙突と柳
いろいろな花
木と鳥になった姉妹
二人の少年
汽車の中のくまと鶏
春がくる前
本にない知識
おおかみと人
世界でなにを見てきたか
山の上の木と雲の話
小さな赤い花
金の魚
犬と犬と人の話
大きなかに
星の世界から
北の国のはなし
少年の日の悲哀
青いボタン
町のお姫さま
花と少女
河水の話
青い石とメダル
一本の釣りざお
春さきの古物店
犬と人と花
子供と馬の話
つばめと乞食の子
夏とおじいさん
かめの子と人形
金持ちと鶏
こまどりと酒
海へ
気まぐれの人形師
どちらが幸福か
ものぐさじじいの来世
翼の破れたからす
赤い姫と黒い皇子
赤い手袋
海からきた使い
古い桜の木
幽霊船
灰色の姉と桃色の妹
消えた美しい不思議なにじ
背の低いとがった男
海ほおずき
花と人間の話
著者情報
小川未明(おがわ・みめい)
1882年4月7日-1961年5月11日小説家・児童文学作家。本名は小川 健作(おがわ けんさく)。「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれる。娘の岡上鈴江も児童文学者。
新潟県高田(現上越市)に生まれる。東京専門学校(早稲田大学の前身)専門部哲学科を経て大学部英文科を卒業。坪内逍遙に師事し、島村抱月やラフカディオ・ハーン(小泉八雲)らにも影響を受けた。
在学中に処女作「漂浪児」を発表し、逍遥から「未明」の号を与えられ、卒業直前に発表した「霰に霙」で小説家としての地位を築く。1925年に早大童話会を立ち上げ、1926年以降は童話作家に専念する。
1953年、童話会の会員だった鳥越信と古田足日の二人を中心をした「少年文学宣言」が発表され、未明は、古い児童文学として否定されるという、苦渋の晩年も送った。
代表作は、「金の輪」(労働文学)、「赤い蝋燭と人魚」(朝日新聞)「月夜と眼鏡」(赤い鳥)、「野薔薇」(小さな草と太陽)など。
作品一覧
本作は分割収録となり、以下の項目にて1つの作品となっています。タイトル末尾のカッコ付きの数字が順序となります。各項目にはそれぞれのリンクから移動して再生して下さい。小川未明童話全集 1(1)
小川未明童話全集 1(2)
小川未明童話全集 1(3)
小川未明童話全集 1(4)