人生の大則 (3) 朗読:弦徳 再生時間:2時間35分52秒 提供:パンローリング |
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内容紹介
人間その愚かなるもの
「逆境をどう生きるべきか」
宇宙も人間も社会もみな大いなる調和、つまり大和(だいわ)から成り立っている。人間がこの恒常性、大和性を失えば身体的には疾病であり、死であり、社会的には争乱となる。
東洋思想に於ては、あらゆる実在は発現、分化、発展を本領とする陽(よう)の原理と、統一調和、全体性、永遠性を本領とする陰(いん)の原理との「陰陽相待(対)的原理」によって成立し活動していると考える。
ところが現代は分化を本領とする(陽の原理)西欧的思考、即ち主知主義に偏しており、それと相待つべき大和的思考(陰の原理)はほとんど顧みられない。その結果、人間がいたずらに外面に走り、利己主義的・物質的になり、社会も文化も雑駁なものになってゆく。これを救うには東洋的陰原理により主知主義を止揚(アウフヘーベン)するしか道はない。
収録内容
序 大和のこころ人間の不和がもたらすもの
第一章 人間 その愚かなるもの
自然の中の大和
第二章 自然と大和
第三章 人体と大和
大和的人間の在り方
第四章 人格と大和
第五章 大和的生活法
経世と大和
第六章 国家・社会と大和
第七章 政治・経済と大和
第八章 宗教・教育と大和
東西文化と陰陽相対性原理
第九章 東西文化と大和
大和のための原則
第十章 聖徳太子と十七条憲法
第十一章 佐藤一斎と重職心得箇条
第十二章 康有為と大同思想
大和と日本民族文化
第十三章 日本の国号「大和」
第十四章 日本人と神道
第十五章 仏教と神道
第十六章 自然と人間と神──西洋と東洋と日本
大和礼讃 山口勝朗
著者情報
安岡正篤(やすおか・まさひろ)
明治31年(1898)、大阪市生まれ。大阪府立四條畷中学、第一高等学校を経て、大正11年、東京帝国大学法学部政治学科卒業。東洋政治哲学・人物学の権威。既に二十代後半から陽明学者として政財界、陸海軍関係者に広く知られ、昭和2年に(財)金鶏学院、同6年に日本農士学校を創立、東洋思想の研究と後進の育成に従事。戦後、昭和24年に師友会を設立、政財界リーダーの啓発・教化につとめ歴代首相より諮問を受く。58年12月逝去。
〈主要著書〉「支那思想及び人物講話」(大正10年)、「王陽明研究」(同11)、「日本精神の研究」(同13)、「東洋倫理概論」「東洋政治哲学」「童心残筆」「漢詩読本」「経世瑣言」「世界の旅」「老荘思想」「政治家と実践哲学」「新編百朝集」「易学入門」
〈講義・講演録〉「朝の論語」「活学1~3」「東洋思想十講」「三国志と人間学」「運命を創る」「運命を開く」ほか。
作品一覧
本作は分割収録となり、以下の項目にて1つの作品となっています。タイトル末尾のカッコ付きの数字が順序となります。各項目にはそれぞれのリンクから移動して再生して下さい。人生の大則 (1)
人生の大則 (2)
人生の大則 (3)