行人 (5) 再生時間:2時間6分45秒 提供:パンローリング |
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内容紹介
「近代における自我の問題として人間交渉の姿に敏感・執拗・潔癖であったこの作家の苦悩に真正面からとり組んだ作品であるばかりでなく、両性の相剋の苦しみの面をも絶頂的に扱われた小説」宮本百合子『漱石の「行人」について』より二郎は大阪に着くとすぐに、母方の遠縁にあたる岡田の家を訪れた。それは一週間前に友人の三沢と大阪で落ち合う約束をしており、たがいに指定すべき場所をもたなかったので、三沢には岡田の氏名と住所を伝えたのである。
だが、予定通りの時日を費やして二郎が岡田の家を訪れた時、三沢が訪れた形跡はなかった。二郎が岡田の家に泊まった翌日、三沢からの葉書が届いた。一両日遅れるというのである。二郎が岡田の家に逗留していると再度手紙があり、三沢は胃腸を悪くして入院していたのだという。
二郎は三沢を見舞うために病院に通うようになる。病院で孤独な日々を送る三沢は二郎の来訪を喜んだ。そのうちに三沢とある女の話題で盛り上がるようになる。それは、おそらくは同じ病院に入院しているらしい女性であった。二郎もその女のことが気になり、心惹かれるようになるのだが……
目次
友達一~三十三
兄
一~四十四
帰ってから
一~三十八
塵労
一~五十二
作品一覧
本作は分割収録となり、以下の項目にて1つの作品となっています。タイトル末尾のカッコ付きの数字が順序となります。各項目にはそれぞれのリンクから移動して再生して下さい。行人 (1)
行人 (2)
行人 (3)
行人 (4)
行人 (5)