実説 城谷怪談「赤いちゃんちゃんこ」 朗読:城谷歩 再生時間:30分31秒 無料再生時間: 提供:パンローリング |
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実説 城谷怪談
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
「赤いちゃんちゃんこ」(30分)
山本さんという27歳の体験者の男性は霊感の自覚がないという。
彼がまだ高校生の頃、当時交際していた他校の彼女とはなかなか頻繁にデートが出来ずにいた。そしてその年の夏、久しぶりのデートに地元高知県の海に行くことにした。
泳ぐつもりではなかったが、ゆっくり二人きりの時間は満喫できる。自転車で二人乗りして汗だくになりながら浜辺についてよもやま話に花を咲かせその帰り道、ふと思い立って地元で有名な山に寄ることにした。展望台があり夕景を望むにはロマンティックこの上ない。
しかしこの寄り道が思いもよらぬナニモノかを呼び寄せてしまうことになるとはその時は予想だにしていなかった。