上方落語 桂文我 ベスト ライブシリーズ3 再生時間:1時間48分3秒 無料再生時間: 提供:パンローリング |
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内容紹介
令和元年(2019年)九月十九日/二十日の夜、東京紀尾井小ホールで、「桂文我独演会」を開催しましたが、その日の落語会は、特別な趣向を凝らしていたのです。会の当日、お客様に配付したプログラムは、次の通りでした。
「ごあいさつ」桂文我
本日は「二夜連続桂文我独演会」にお越し下さり、誠に有難うございます。
今回は「一度、やってみたい」という企画であり、「東西の落語で、構成演出が違うネタを連日で上演する」ということは、無謀でありながら、魅力的な内容になっていると思いますが、如何でしょうか?
三百五十年以上と言われる噺家の歴史に於いて、東西の落語の構成演出は異なりながら熟成し、同じ演題のネタでも、かなり色合いが違ってきたのです。
それを確かめていただいた上で、明治三十六年から日本で録音が始まったSPレコードで、往年の名人や人気者の声も聞いていただきましょう。
ラストは、滅多に上演されることがない、珍品小噺のオンパレード!
どうぞ、お開きまで宜しくお付き合い下さいませ。
九月十九日(木)
開口一番:桂福丸
子別れ:桂文我
SPレコードで名人が蘇る1:文我・福丸
お紺殺し~雪の戸田川~:桂文我
仲入り
珍品落語集1:桂文我
九月二十日(金)
開口一番:桂福丸
女の子別れ:桂文我
SPレコードで名人が蘇る2:文我福丸
お紺殺し ~怪談市川堤~:桂文我
仲入り
珍品落語集2:桂文我
この度のCDに収録されている「子別れ」は、東京版の「子は鎹(子別れ)」と、上方版の「女の子別れ」で、家を出て行くのが亭主か女房かという違いが大きなポイントで、そこから物語の構成が相当異なります。
「女の子別れ」の成立に就いては、明治の東京落語界の大立者談洲樓燕枝の「子別れ」の名演に対抗して、三遊亭圓朝が拵えた型と言われていますが、どういう加減か、それが上方落語として残りました。
「珍品小噺集」は、二日間で「壺二百」「煙草の喫(の)み分け」「水の呑み分け」「飯の食べ分け」「梟(ふくろう)の目の黒焼」「淋病醤油」「近眼と盲人」「菓子屋敷」「盲提灯」「富士額」「七福神」「百足(むかで)」等を上演しましたが、今となれば、もう少し演ることが出来たように思います。
今回の録音が「ベストセレクション」になるかどうかはわかりませんが、現在の精一杯の高座の記録であることは間違い無いでしょう。
今後も、いろんな趣向の録音を聞いていただきたいと考えていますので、末永く、お付き合い下さいますよう、お願い申し上げます。