60分でわかるリア王 -シェイクスピアシリーズ9- 再生時間:55分16秒 無料再生時間: 提供:パンローリング |
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内容紹介
オーディオブック シェイクスピアシリーズ第九弾読み聞かせでもなく、サウンドドラマでもない。
オーディオブックならではの圧倒的な表現力。
誰もが知っている“はず”のシェイクスピア作品をダイジェストにして続々お届けします。
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「大きな煩い負うときは、小さい害など感じないもの。心安らかなときには、身に余裕ができて弱くなる。心のなかの嵐は、心音だけを残しあらゆる感覚を奪ってしまった」
古代ブリテンの王リアには三人の姫君があった。一はゴネリル、オールバニ公の妻。二はリーガン、コーンワル公の妻。三はコーディリア、未婚の娘だが、フランス王とバーガンディ公から競ってその愛を乞われ、そのため両名は目下リアの宮殿にとどまっていた。 老王は寄る年波と倦いた政治とでくたびれ切り、齢《よわい》もはや80を超え、心に決めるは以後国事から一切離れ、若い力に政《まつりごと》を譲り、遠からず迫る死の時に備えること。そう心算りして王は三人の姫を呼び寄せ、各々の唇から誰がもっとも王を愛しているか聞き、その愛に見合った分、自らの王国を分けようとしたのである。
長女ゴネリル、次女リーガンは共にリアにとって耳心地の良い言葉で、1/3ずつの領土を貰い受ける中、三女コーディリアのみが、遺産目当てのご機嫌取りに嫌気が刺し、 ただ務めに従い過不足なく愛するという返事をするのみ。 怒ったリア王は浅薄にも残りの土地も上の二人の娘に譲ってしまう。 王の全てを受け継いだ長女と次女は、最後に残った王冠さえをも奪おうとする。 嵐の中、城を追い出されたリアが辿りついた場所とは・・・。
内容項目
(1)目論見 ・・・(2)過ち ・・・
(3)兆し ・・・
(4)裏切り ・・・
(5)放浪・再会 ・・・
(6)悲劇 ・・・
『さあ答えろ娘ら、これより国治める力、領土の所有権、まつりごとをも明け渡すわけであるが、いずれが余に最も尽くしてくれよう? 余から一番の寵愛を与えたいのは、その情に劣らず孝行をしてくれる者ぞ。』
「欲に囚われた」救われない人間の群像劇は「寓話」として語り継がれる。
老王リアが欲した“条件”は、目に見え、耳に聞こえるもの。
打算的な娘と描かれる長女・次女は果たして本当に愚かだったのだろうか。
強欲で盲目的な権威への執着がある父王から、その力を削いでいくこと。
それは視点を変えれば次の新しい世代を背負うものの現実的な対応とも捉えることはできまいか。
当時の最大の道徳観は「自らを知る」ということであり、荒ぶる自然に自らを問い、リアは嵐の中、本来見失っていたものを取り戻そうとする。しかし気がついたときには全てを失ってしまっていたという悲劇を通じ、他者からどのように自らが映っているのかを、聴者に考えさせるプロットが本作のメインテーマとなっている。
本作では原稿となった定本書籍と収録時間の関係から、グロスター卿、エドガー、エドマンドが物語に大きな影響を及ぼすであろう筋を大幅にデフォルメしていることをご容赦いただきたい。
編集者からひと言
本シリーズは、ラム姉弟『シェイクスピア物語』をもとに、シェイクスピアの原典にある詩を加え、再編集。必要な箇所を抑えた編集で、シェイクスピアの世界を楽しみながら手軽に知ることができます。→こんな人におすすめ
シェイクスピア作品に興味はあるが、全部読むのは面倒くさい
戯曲が中心なので、聴いた方が楽しめそう
著者情報
ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)
英国の劇作家・詩人。1592年~1612年ごろまで劇作家として活躍。四大悲劇「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」など多くの傑作を残す。・Charles and Mary Lamb's TALES FROM SHAKESPEARE: TALES FROM SHAKESPEARE: KING LEAR edited & translated by Yu Okubo
CAST
佐藤充結瀬あやの
豊岡聡仁
西村健志
幸本たつと
宮負潤