50分でわかるあらし・テンペスト -シェイクスピアシリーズ10- 再生時間:51分43秒 無料再生時間: 提供:パンローリング |
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内容紹介
オーディオブック シェイクスピアシリーズ第十弾読み聞かせでもなく、サウンドドラマでもない。
オーディオブックならではの圧倒的な表現力。
誰もが知っている“はず”のシェイクスピア作品をダイジェストにして続々お届けします。
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「これにて我が魔術も皆破れ、残るはあるかなきかの我が力 さて、私《わたくし》めをこの地に捕え置くも、ナポリに寄越すも皆様次第。 無事公国取り戻し、裏切り者許したこの私を、何卒皆さま、この人無き島に、魔法の力で留めおかれませぬよう。」
その昔、海に浮かぶとある島。プロスペロという初老の男と、うら若きその娘ミランダが住んでいた。住人と言えばこの二人だけのこの島に、娘が連れて来られたのはまだ年端も行かぬ頃、故にこの娘は、生まれてこの方父親以外の人間と顔も合わせた覚えがない。
さて、親娘は岩をくり抜いた岩穴とも岩屋ともつかぬところに住んでいたが、プロスペロは幾つかの小部屋に仕切られたこの住まいの内の一つを書斎と呼んで、当時学者らにあまねく親しまれた学問、すなわち魔術を主に扱った書物を収めていた。この魔術の心得、結果大いに男の身を助けたが、それというのも、親娘が運命のいたずらにより打ち上げられたこの島は、その直前に死んだシコラックスという名の魔女のまじないにかけられたままになっており、その邪悪な命に背いた多くの精霊たちが、大木の幹に封じ込められていた。プロスペロは、これら数多の良き精霊たちを、術の力で解き放ってやったのだ。かくして島の精霊共は、これより先プロスペロに仕えることに。
これら力のある精霊を従え意のまま操って、今や風に海の波までもが、プロスペロの思い通りに。あるとき命を受け、精霊たちは激しい嵐を喚び起こす。荒れ狂う波に揉まれ、今にも海に呑まれそうな一艘の大きな船。男はこれを娘に示し、あれには自分たちと同じような生き物がたくさん乗っていると告げる・・・。
内容項目
(1)プロローグ:嵐と海難・・・(2)エアリエル・・・
(3)父の企み・・・
(4)愛・・・
(5)再会・・・
『我らの素材は夢と同じ、そのささやかな命は、眠りで幕を閉じるのだ。』
シェイクスピアが生涯書き下ろした作品の数は40ほどと言われている。その中で最期に書かれたと言われる作品が本作「テンペスト/嵐」である。 また、シェイクスピアの引退と重ね合わせられるプロスペロの幕引きのセリフにも、観客の拍手を持って作家人生の幕引きを意識して書かれたかの重みとリアリティを感じずにはいられない。 本作は、人間ドラマを中心に数多く遺された悲劇・喜劇の中でも本作はどちらかと言えばファンタジーの要素を色濃く遺し、異世界における摩訶不思議な効果は作品群の中では非常に異色である。異世界、宇宙観をお楽しみください。
編集者からひと言
本シリーズは、ラム姉弟『シェイクスピア物語』をもとに、シェイクスピアの原典にある詩を加え、再編集。必要な箇所を抑えた編集で、シェイクスピアの世界を楽しみながら手軽に知ることができます。→こんな人におすすめ
シェイクスピア作品に興味はあるが、全部読むのは面倒くさい
戯曲が中心なので、聴いた方が楽しめそう
著者情報
ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)
英国の劇作家・詩人。1592年~1612年ごろまで劇作家として活躍。四大悲劇「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」など多くの傑作を残す。・Charles and Mary Lamb's TALES FROM SHAKESPEARE: TEMPEST edited by Yu Okubo translated by Yuka Akune
CAST
宮負潤佐藤充
安田愛実
結瀬あやの
西村健志
幸本たつと
豊岡聡仁
長谷川ゆみ