豹 朗読:楠木華子 再生時間:27分3秒 無料再生時間: 提供:パンローリング |
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内容紹介
山本周五郎は「文学には“純”も“不純”もなく、“大衆”も“少数”もない。ただ“よい小説”と“わるい小説”があるばかりだ」を信念とし、普遍妥当性をもつ人間像の造形を生涯の目的とした作家で、時代小説を中心に沢山の作品を残しています。その作風は今なお古臭さを感じさせず、繊細に描かれた人の心の機微や人情に、思わず笑わされたり、胸を打たれたりする魅力に溢れています。
あらすじ
嫂(あによめ)の純子が住む須磨の家の離屋に滞在している久良正三は、甥っ子の一政から須磨寺の動物園の豹が逃げ出したという話を聞く。大きな番犬が噛み殺されたり、近所で大騒ぎになる中、正三は純子から、二年前に拳銃で自殺した兄の真相を聞かされる。ずっと理由が分からずにいたその真相は家政婦と問題を起こしたからだと知らされ、さらにその家政婦が子供を産んだと聞いて、昭三は驚く。まだ豹が捕まったという知らせもないまま、次の日の深夜、正三は気配を感じて、眼を醒ますが……。