実説 城谷怪談 撰集三十四 朗読:城谷歩 再生時間:1時間54分55秒 無料再生時間: 提供:パンローリング |
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実説 城谷怪談
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
内容紹介
「ノイズ」(21分)伊島さんという男性は、電子機器のノイズを極端に嫌っていた。
最初の異変に気付いたのは小学生の時、友人宅でテレビゲームに興じている途中でテレビ画面がフラッシュし、映像がバグってしまったのだが、 その時、画面にはハッキリと逆さまになった男性の顔が写っていたのを見てしまった。
次に、CDプレイヤーで音楽を聞いていると、ザーザーと音楽ではない不快な音を聞いたことも。
そして機械のノイズを感じた後には必ず…。
「警告」(19分)
チズさんは小さい頃から、悪寒や気配を感じた先には決して目を向けてはいけないという、 自分なりのルールを頑なに守ってきた。
そうしなければ見たくないものを見てしまうに違いないという、強烈な直感が働いたからだ。
ある夏の日の晩、一人暮らしの部屋はエアコンで冷え切り、少し具合が悪くなったため、 ベランダに出てぬるい夜風にあたりながら、ふと三階から下を見下ろすと、年老いた婦人がこちらを見上げてこう言った「見ちゃダメよ」と…。
「月寒公園 前編」(41分)
天羽さんがまだ専門学校生だったころの事である。
冬の深夜、ルームメイトの市川君が彼女を連れ、息せき切って帰って来たのがきっかけだった。
「月寒公園に奇怪な女の子がいた」と。
全身を真っ赤に染めた幼児が一人きりでブランコを漕いでいたのだという。
たまたま家に遊びに来ていた学友の男子十人は、早速公園に出向いたのだが、女の子の姿はない。
市川君に一杯食わされたのかと思ったが、間もなく友人の中に不可思議な体験をする者が複数名出てきたため慌てて帰宅する。
その日を境に、市川君の言動はおかしくなり、又ルームシェアしている部屋に自分たち以外の気配を感じ、足音が聞えるようになっていく。
「月寒公園 後編」(34分)
天羽さんのルームメイトの市川君と、その彼女が近隣の公園で奇怪な赤い女の子を見たと言ってから、 いろいろと様子が変わってきていた矢先、当時天羽君が交際していた彼女が、初めて天羽君の部屋に泊まりに来ることになった。
その夜はバンドの練習があるのだと伝えると、彼女は先に部屋に行って帰りを待つからということで天羽君は部屋の鍵を彼女に渡した。
練習中も、終始胸騒ぎがして彼女のことが気にかかり、休憩時に携帯電話を確認すると、先に部屋にいる市川君から何十件も着信があるのを目にする。
急ぎ折り返すと市川君は血相を変えた声色で「天羽!早く帰ってこい!お前の彼女が…!」。
著者情報
城谷 歩(しろたに わたる)
1980年2月16日生 北海道小樽市出身15歳から舞台演劇を中心に俳優活動を始める。
その後、劇団深想逢嘘(2000年~2011年)を発足、主宰を務める。
様々な職種を経て2012年1月怪談師デビュー。怪談ライブバー スリラーナイト札幌本店で活動後、2014年から同六本木店オープンに合わせ上京。
外部出演、独演会開催、メディアへの出演多数。
2018年独立。公演情報などはHPにて。
https://www.shirotaniwatarunosekai.com/