近代詩以降① 1968年5月17日 岩波市民講座 岩波ホールにて収録 再生時間:1時間54分51秒 無料再生時間: 提供:岩波書店 |
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内容紹介
日本における「近代詩」の始まりはどこにあるのか、そもそも「近代詩」とは何なのか。北村透谷と島崎藤村、蒲原有明と薄田泣菫、伊良子清白と横瀬夜雨、北原白秋と石川啄木など、それぞれの詩人の詩表現の特徴を比較し、具体的に見ていくことで、日本の近代詩をめぐる問いへの答えを探る。講演者紹介
寺田透
1915年横浜生まれ。評論家・フランス文学者。東大仏文科卒。東大教養学部教授等を務めた。東大在学中に立原道造らと同人誌「未成年」を始め、これが文学活動の出発点となった。その後、小説論、言語論、美術論、詩論、外国文学論、日本古典論など幅広い分野にわたる批評活動をおこなった。バルザック、ランボー、ヴァレリー等の翻訳もある。1970年に『芸術の理路 法楽帳1968』で毎日出版文化賞を受賞、1977年に『義堂周信・絶海中津』で毎日芸術賞を受賞。1995年没。注釈
北村透谷(きたむら とうこく)
1868―1894。詩人・評論家。島崎藤村らと雑誌「文学界」を創刊。近代ロマン主義の先駆者。代表作に劇詩「楚囚之詩」「蓬莱曲」など。島崎藤村(しまざき とうそん)
1872―1943。詩人・作家。詩集「若菜集」などでロマン主義的詩風を示す。上田 敏(うえだ びん)
1874―1916。英文学者・詩人。北村透谷没後の「文学界」を主導。京大教授を務める。西洋文学の移植に寄与し、とりわけ訳詩集『海潮音』は名高い。蒲原有明(かんばら ありあけ)
1875―1952。詩人。薄田泣菫と並び日本における象徴派の代表的詩人とされる。詩集に「独絃哀歌」「春鳥集」「有明集」など。伊良子清白(いらこ せいはく)
1877―1946。医師・詩人。別号「すずしろのや」等。抒情と精妙な詩句で知られる。詩集に「孔雀船」。薄田泣菫(すすきだ きゅうきん)
1877―1945。は詩人。蒲原有明と並び日本における象徴派の代表的詩人とされる。詩集に「暮笛集」「白羊宮」など。横瀬夜雨(よこせ やう)
1878―1934。詩人。病苦に悩み、その詩は典麗で哀調を帯びる。詩集に「花守」「二十八宿」など。北原白秋(きたはら はくしゅう)
1885―1942。詩人・歌人。象徴的あるいは印象的手法で、新鮮な感覚情緒を醸し出した。詩集に「邪宗門」「思ひ出」など。石川啄木(いしかわ たくぼく)
1886―1912。歌人・詩人。和歌の革新を志し、口語をまじえた三行書きで生活感情を豊かに盛った。詩集に「あこがれ」「呼子と口笛」など。三木露風(みき ろふう)
1889―1964。詩人・歌人。詩集「白き手の猟人」で神秘的な象徴詩を確立。他の詩集に「廃園」「幻の田園」など。シリーズ一覧
・近代詩以降①・近代詩以降②