夏目漱石「夢十夜」 再生時間:1時間28分37秒 無料再生時間: 提供:パンローリング |
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内容紹介
夏目漱石の異色の短編小説『夢十夜』の音声版第一夜から第十夜まで、10コの夢のお話
夢か現か幻か…
ふしぎな空間を彷徨い歩く、漱石エッセンスたっぷりの夢の世界
漱石が約100年前に見た夢の世界へ、どうぞいってらっしゃいませ
★ 第一夜
こんな夢を見た。腕組をして枕元に坐っていると、仰向に寝た女が、静かな声でもう死にますと言う…。
★ 第二夜
こんな夢を見た。和尚の室を退がって、廊下づたいに自分の部屋へ帰ると行灯がぼんやり点っている。片膝を座蒲団の上に突いて、灯心を掻き立てたとき、花のような丁子がぱたりと朱塗の台に落ちた。同時に部屋がぱっと明かるくなった…。
★ 第三夜
こんな夢を見た。六つになる子供をおぶってる。たしかに自分の子である。ただ不思議な事に、いつの間にか眼が潰れて、青坊主になっている。眼はいつ潰れたのかと聞くと、「なに昔からさ」と答えた…。
★ 第四夜
広い土間の真中に涼み台のようなものを据えて、その周囲に小さい床几が並べてある。台は黒光りに光っている。片隅には四角な膳を前に置いてジイさんが一人で酒を飲んでいる…。
★ 第五夜
こんな夢を見た。何でもよほど古い事で、神代に近い昔と思われるが、自分がいくさをして運悪くまけたために、いけどりになって、敵の大将の前に引き据えられた…。
★ 第六夜
運慶が護国寺の山門で仁王を刻んでいると云う評判だから、散歩ながら行って見ると、自分より先にもう大勢集まって、しきりに下馬評をやっていた…。
★ 第七夜
何でも大きな船に乗っている。この船が毎日毎夜すこしの絶間なく黒い煙を吐いて波を切って進んで行く。凄じい音である。けれどもどこへ行くんだか分らない…。
★ 第八夜
床屋の敷居を跨いだら、白い着物を着てかたまっていた3、4人が、一度に「いらっしゃい」と言った…。
★ 第九夜
世の中が何となくざわつき始めた。今にも戦争が起りそうに見える…。
★ 第十夜
庄太郎が女にさらわれてから7日目の晩にフラリと帰って来て、急にどっと熱が出て、床に就いていると言って、健さんが知らせに来た…。