にほんむかしばなし 三 「つるのおんがえし」 再生時間:10分53秒 無料再生時間: 提供:パンローリング |
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内容紹介
おやこで楽しむ、むかしばなし!日本の昔話の中から、名作をセレクト。内容を子どもに分りやすく再編集いたしました。
お子様とご一緒に、お楽しみ下さい。
あらすじ
心の優しいおじいさんとおばあさんが住んでいました。 ある寒い冬の日、おじいさんは、お米を買うため、町へたきぎを売りに出かけました。すると、町へ向かう道の途中で、一羽の真っ白いツルが、 ワナにかかって苦しそうにしていました。
これを可哀想に思ったおじいさんは、ツルのワナを外してやりました。
ワナが外されて元気になったツルは、真っ白い羽を大きく広げると、空に飛び立ちまして、おじいさんにお礼をいうように、おじいさんの頭の上を大きく回ると、向こうの空へと、飛び去っていきました。
その晩、たきぎを全て売り終えて帰ってきたおじいさんが、いろりでおばあさんに助けたツルの話をしていると、表の戸を、トントン、トントン、と叩く音がします。
外は大雪です。おじいさんは、
「こんな大雪の日に、いったい誰が尋ねてきたんじゃろうか。」
と不思議に思いながら、表の戸を開けますと、たいへん美しい娘が、雪をかぶりながら外に立っていました。
「これはこれは。 外は寒いだろうから、中に入りなさい。」
おじいさんが家の中に娘を招き入れると、早速理由をききました。
「人を訪ねてここまでやってきましたが、途中で迷ってしまいました。この雪では動けませんので、すみませんが、どうか一晩だけ泊めてくださいまし。」
娘が手をついてお願いしましたので、おじいさんとおばあさんは、可哀想に思い、 こころよく娘を泊めてやることにしました。