女は同じ物語 朗読:楠木華子 再生時間:1時間32分4秒 無料再生時間: 提供:パンローリング |
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内容紹介
山本周五郎は「文学には“純”も“不純”もなく、“大衆”も“少数”もない。ただ“よい小説”と“わるい小説”があるばかりだ」を信念とし、普遍妥当性をもつ人間像の造形を生涯の目的とした作家で、時代小説を中心に沢山の作品を残しています。その作風は今なお古臭さを感じさせず、繊細に描かれた人の心の機微や人情に、思わず笑わされたり、胸を打たれたりする魅力に溢れています。
あらすじ
二千三百石の城代家老の梶竜右衛門の一人息子広一郎には、六つ年下で許嫁の安永つなという娘がいた。しかし広一郎はひどく女嫌いで、なかなか結婚しようとしない。ある日、見かねた母さわが広一郎の侍女として紀伊という女を召使にさせた。女に慣れさせようとしたのである。毎日一緒に過ごしているうちに、やがて広一郎は紀伊に好意を抱き始める。それと共に、彼女のことをどこかで見たようなという思いに駆られる。遂には紀伊も広一郎を好んで結婚の約束までした。
しかし突然、紀伊は広一郎の前から姿を消してしまった。失意のもとに広一郎は許嫁の“つな”と祝言を挙げることになったのだが……