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幽霊と推進機

幽霊と推進機

著者:夢野久作

朗読:テルヤン

再生時間:41分19秒

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内容紹介

明治19年。イギリス人を船長とする貨物船は香港からシンガポールへ向かっていた。航海の途中、主人公はその貨物船に乗り込む。
貨物船には多様な国籍のもの達が乗り込んでおり異様な空気を放っていた。そんな中、船長が新たに二人のシンガポール人を拾い上げる。
船長は水夫長に二人を押し付けるが水夫長は気に入らないといった様子。水夫長は気性の荒さが評判の男で拾い上げた二人を疑いの目で見ていた。
そんな最中、貨物船に「チフス」に罹患した船員が現れた。そう、拾い上げた水夫の二人だ。感染の恐れの高い病気に対処すべき船医はこの船にはいない。
以前、水夫長が船医を追い出してしまったのだ。どうすることもできない中、貨物船は嵐に見舞われる。苦肉の策として二人を船尾の部屋に隔離した。
嵐の去った後、二人の水夫を隔離していた船尾の「チャンコロ部屋」を覗くと見るも無惨な死体がそこにあった。

シンガポールに到着する前、二人の水夫を水葬するべく足に重りを付け深い海の底に沈めた。その後、水夫長が亡くなった二人と行動を共にしていたことが判明。
その際に二人がチフスに感染したことが分かる。錯乱状態の水夫長を部屋に移動させる。そして事態は起こった。水夫長の様子を伺い主人公が様子を見ると、そこにはうつ伏せに倒れている水夫長が。
足元は亡くなったはずの二人の亡霊が現れパニック状態に。壮絶な時間は過ぎ二人の霊を慰めた。しかし、貨物船にこれまでにない時化が襲う。
マストも、舵も、ボートも全てが破壊され貨物船は嵐をさまよった。呆然とする船長と瀕死の水夫長、狼狽している船員。主人公は救命胴着を身に付け当て所ない海を泳いだ。
ふと目が覚めるとそこにはいたのは・・・。

著者情報

夢野久作(ゆめの・きゅうさく)

日本の小説家、SF作家、探偵小説家、幻想文学作家。
1889年(明治22年)1月4日 - 1936年(昭和11年)3月11日。
他の筆名に海若藍平、香倶土三鳥など。現在では、夢久、夢Qなどと呼ばれることもある。福岡県福岡市出身。日本探偵小説三大奇書の一つに数えられる畢生の奇書『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇色と幻想性の色濃い作風で名高い。またホラー的な作品もある。


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