実説 城谷怪談 撰集四十七 朗読:城谷歩 再生時間:2時間5分58秒 無料再生時間: 提供:パンローリング |
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実説 城谷怪談
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
内容紹介
「連れ」(43分)目の端に白いものが揺れた...。きっかけは些細なことだったがもしかしたら長い年月そばにいたのかもしれない。
糸村さんは、仕事終わりに同僚の早坂氏と飲んでいたが、不意に早坂氏が真剣な眼差しでじっと見つめてくる。
「お前誰連れてきてんだよ!」そう叫ばれてぎょっとした糸村さんだったが、二人で飲んでいるわけで、他に連れはいない。
そしてこの夜、糸村さんは実に不思議な体験をすることになる。
「変な娘」(23分)
望月さんという女性が中学生の時、数カ月だけ学校生活を共にした女の子がいる。
転校生だった彼女は栗色の髪の毛、大きな瞳が印象的な小柄な可愛い娘だったが、
どこか人を寄せ付けない頑なな空気を纏っており、クラスでも浮いた存在だったという。
いつからか「おすましちゃん」とあだ名されるようになっていた。
そんな彼女がある日の放課後、前庭に面した校舎の壁際でうずくまっている。望月さんは彼女の姿を見て足を止めた。おすましちゃんは望月さんに一緒に帰ろうと声をかける。
並んで帰ることになった望月さんは気が付くと小さな墓地の前につれて来られて...。
「ベッド」(29分)
海外のホラー映画などでよくピックアップされるベッドの下の怪奇現象。
ももかさんは子供の頃、ベッドで横になっていた自分の足を誰かに掴まれる夢を見た。以来、ベッドがトラウマになって長いこと布団で寝ていたそうだ。
ところが、就職を機に一人暮らしを始めることになり、家具をそろえようとインターネットをサーフしていた時、何気なく開いた寝具のページに好みのベッドを見つけた。
子供の頃の悪夢は遠い記憶になりつつあり、最近に至るまで悪夢はおろか怪体験もない。
せっかくの機会だからとベッドを購入したのだが、夢は現実となって再びももかさんを脅かすことになる。
「手袋」(29分)
雪国ではお馴染みのことだが、春先、雪解けの季節になると長い冬の間埋もれていた、
色々なものが地面に落ちている光景を目にする。落ち葉、空き缶、手袋...。
りょうこさんがまだ幼稚園生くらいのことで、本人は覚えていない。彼女の母親が昔こんなことがあったと話してくれたのだそうだ。
ちょうど雪解けの頃、近くの公園で遊んでいたりょうこさんが帰宅したのは夕方だった。見ると誰のものかわからない手袋をはめていた。
汚れて、ぐしょぐしょに濡れている。どこかからか拾ってきたのだろうと捨てようとするとりょうこさんは嫌がったというのだ。
そして、この夜りょうこさんの両親は身の毛もよだつ出来事を体験することになった。
著者情報
城谷 歩(しろたに わたる)
プロフィール1980年2月16日生 北海道小樽市出身
15歳から舞台演劇を中心に俳優活動を始める。
その後、劇団深想逢嘘(2000年~2011年)を発足、主宰を務める。
様々な職種を経て2012年1月怪談師デビュー。怪談ライブバー
スリラーナイト札幌本店で活動後、2014年から同六本木店オープンに合わせ上京。
外部出演、独演会開催、メディアへの出演多数。
2018年独立。公演情報などはHPにて。
https://www.shirotaniwatarunosekai.com/