実説 城谷怪談 撰集五十三 朗読:城谷歩 再生時間:1時間56分9秒 無料再生時間: 提供:パンローリング |
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実説 城谷怪談
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。
内容紹介
「参拝鈴」(32分)Sさんという女性が小学生の頃の体験。北国の夏にしては蒸し暑い夏休みのその日、
Sさんは地域の子供会が主催する手作りの肝試しに参加していた。
くじ引きで決めた二人一組で懐中電灯一本を頼りに近くのお寺の脇を通り、抜けた先にある神社の鳥居前に集合。さらにくじを引きなおしてペアを作って、今度は神社の本殿前にあるお菓子を一袋持って帰ってくるというだけのシンプルな企画だった。
Sさんは最初ペアになったまりこちゃんとお寺脇を通った時に、怖くなって逃げだしたまりこちゃんにおいてきぼりを食ってしまった。
そこで人ならぬ青白い影を見て...。怪異はその時から始まっていた。
「池袋の和菓子屋」(28分)
体験者の女性が今から20年前に体験した出来事。仕事で知り合った霊能者から「あなた相当霊感が強い、何かあった時は力を貸してほしい」と言われたことがきっかけだった。
もともと不思議な体験が多かったので妙に納得していると、ほどなく池袋にあるテナントビルのお祓いをやるので一緒に来てほしいと打診を受け引き受けることになった。
聞けば廃ビルを取り壊したいのだが、工事に取り掛かると事故が頻発し、何度仕切り直しても同じような状況が続くため祟りや何かではないかと不審に思った依頼者がお祓いを頼んだという。
実際出向いてみるとこの建物に取りついた禍々しい空気と悲しい過去に愕然とすることになった。
「鑓水 前編」(29分)
50年輩の博さんという男性が某大手電機メーカーに勤めだして間もない30年ほど前。同じ社員寮に住む龍海さんという同僚と仲が良かった。
ある時この龍海さんの弟が多摩美術大学に入学し通学に都合のいい鑓水というところに下宿をはじめたのだと話してくれた。
ところが下宿を始めたその場所で弟が心霊現象と思われる数々の出来事に遭遇しているらしい。どんな様子か見にいってみようとということになって訪ねてみると、近所の家々や下宿の外壁に隠すこともなくそちこちお札が貼られている。
聞けば非常なリアリストだという弟氏の口から出るわ出るわの怪体験。信じてないけどとうそぶいていた弟氏はその後1年足らずで逃げるように下宿を後にした。
「鑓水 後編」(26分)
前編に引き続き博さんの体験。鑓水はどうやら土地柄的に不思議が起こりやすいのではと懸案して、極力近づかないように努めていた。
弟氏の下宿を訪ねてからおよそ1年後の夏の晩、龍海さんが夕食を食べに行こうと誘いに来た。町中に美味しいハンバーグ屋があるから車で行こうというのである。
夕食後せっかくだから少しドライブでもというので付き合うことにすると連れていかれたのが避けていた鑓水だった。博さんは不安に思ったが存外件の下宿近辺は以前のような不穏な空気ではない。
ところが帰り道、弟氏が怖い思いをしたというとある企業の私有地に入った時恐れていたことが現実になってしまう。
著者情報
城谷 歩(しろたに わたる)
プロフィール1980年2月16日生 北海道小樽市出身
15歳から舞台演劇を中心に俳優活動を始める。
その後、劇団深想逢嘘(2000年~2011年)を発足、主宰を務める。
様々な職種を経て2012年1月怪談師デビュー。怪談ライブバー
スリラーナイト札幌本店で活動後、2014年から同六本木店オープンに合わせ上京。
外部出演、独演会開催、メディアへの出演多数。
2018年独立。公演情報などはHPにて。
https://www.shirotaniwatarunosekai.com/