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大学の問題
1967年5月15日 鳥取
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内容紹介
来る1970年は、安保条約を更新するかどうかの大事な年である。ベトナム戦争への国民の反対も根強い。そんな年を前に、権力側の締め付けが強くなってくる。いま従来にまして大切なのは、若者の団結する自由、大学の自治であると、当時の世相をユーモラスに批判しつつ力強く語る。
講演者紹介
羽仁五郎
1901年群馬県生まれ。歴史学者。東京帝国大学法学部を中退し渡欧、ハイデルベルク大学で歴史哲学を学び帰国、東京大学史学科に再入学。羽仁説子と結婚し、改姓。マルクス主義理論にもとづく明治維新史研究を開拓。「日本資本主義発達史講座」の編集に参加、世界史的視野から日本史をとらえた。戦後、参議院議員として国立国会図書館の創設などに尽くす。著書に『明治維新史研究』など。1983年没。
注釈
ボローニャ大学
現イタリア・ボローニャにあるヨーロッパ最古の大学。その起源は8世紀の法学校にさかのぼり、12世紀に法学の研究所に集まった学生の自治団体(universitas ウニベルシタス)が神聖ローマ帝国校庭により公認されたもの。
東大ポポロ事件
1952年2月20日、東京大学構内で開催された同大学公認団体劇団ポポロの演劇発表会(松川事件を題材)に、私服警官が入場していたのを発見した学生が、警官の両手を押さえ警察手帳を取り上げる等の行為をしたとして、暴力行為等処罰法1条1項違反の疑いで起訴された。第一審(1954年)および第二審(1956年)判決は学生を無罪とした。大学の自治に関する代表的な事件。